家具・インテリア製品における本格サスティナブル循環の確立を目指すSDGsベンチャー企業 Furnitage(ファニテージ) 最終回です。
Furnitageの挑戦
急成長を遂げつつあるFurnitageはいかんなくその実力を発揮し、様々な取り組みを行っている。
世はSDGs真っ盛りである。
このコロナ禍において、現在はデパートや小売店と協力した取り組みの強化を図っている。
最重要事項とは?
最近の高島屋さまとの取り組みを例にご紹介したいと思います。
小売業界を取り巻く環境は厳しさを増し、さらにこのコロナ禍でそれが加速している。
これは家具・インテリア製品に限ったことではないが、お買い換えを促す際に【今あるモノをどうやって手放していただくか?】は最重要の事項です。
いくつも所有できる腕時計やネクタイなどとは異なり、家具はそれほど多くを所有することは叶いません。
かといって今ある家具には愛着もあり、家族との思いでもある・・・、だから生活スタイルが変わっても我慢して使おう。。。と考えている方は非常に多いはず。
それはなぜか?
大切にしてきた家具がいとも簡単に廃棄されてしまうから・・・ではないか?
Furnitageにしか出来ないこと。
もし、全てではないにしろ、Furnitageが提唱する【サスティナブル循環】で廃棄することなく循環(=修理・カスタマイズしたうえで新たなユーザーに引き継いで使ってもらう)
できる仕組みがあるとしたなら・・・・
手放す際の後ろめたさ、後悔などが圧倒的に軽減され、我慢することなく今の生活環境、トレンドにあった商品への買い替えを検討することができるようになる。
ただ、これは簡単にできることではありません。
家具には、車やブランド品のようなデータベースなども存在せず、使われている木材、産地、職人のレベルなど確立されていない情報を経験値をもとに積み上げて価値化するしかありません。
それができる稀有な存在がFurnitageであり、その特異性を認めたのが、高島屋という訳だ。
結果、タイアップにも至ったという事である。
愛着ある家具が生まれ変わる、特別な体験を演出。
トップグレードのお客様が保有する家具・インテリア製品は国内メーカー品に留まらず、ヨーロッパ製、アジア製、アンティークなど多岐にわたります。
これらを正しく評価し、買い取りという手段だけでなく修理、リメイクの相談、アドバイスにもお応えできる同社の対応力を高く評価いただき、今回の取り組みがスタートしています。
2月に開催されたインテリアフェスティバルにおいて設置した特設相談ブースでは想定を上回るお客様から問い合わせ、ご相談をいただき潜在的な需要の多さ、反響の大きさに驚いているところ。
新・三方よし!とは
昔からよく三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)といわれてきましたが、今は
これに、新・三方よし!
【作り手よし(=サプライチェーン)】、【地球よし(=環境)】、【未来よし(=次世代)】
を加えた「六方よし」をビジネスとして組み込んでいかない時代になったといわれる。
そういった意味では従来の業態、慣習に関する考え方も少ずつフレキシブルにし、会社の大小という尺度でなく、特殊なソリューション解決力を持った企業との協力、協調こそが新たなビジネス鉱脈を探り当て、イノベーションを起こしていくのではないか。。。。
と感じています。
さて、取材させて頂いた内容を3回に渡って記事として掲載しました。
サスティナ・ブル・ブル?!
SDGsを謳いつつも、実情は以前と何も変わらないサービスはたくさんあります。
ほんとうの意味で、SDGs型循環スタイルを確立させるというのは、経営者の強い想いからしか誕生しないと感じました。
Furnitageの小さな挑戦は着実に拡がりを見せており、新たな展開、異業種との連携なども視野に入ってきている。
今後に期待したい注目のSDGs型ベンチャーである。