5月25日(月)ようやく緊急事態宣言の解除が発表されました。
今日から緊急事態宣言は解除となり、各地でバラつきはあるものの、2ヶ月弱で元通りの経済活動になるようにがんばろう!という感じでしょうか。
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新型コロナウィルスは、何を考えるきっかけになったのでしょうか。
新型コロナウィルスは、イベント業界、ホテル業界、そして、飲食業界、3密になる可能性のある業界だけでなく、様々な業界に甚大なる影響をおよぼしました。
緊急事態宣言が解除されたからといっても、ワクチン開発が完了した訳ではありませんので、正直不安は隠せません。
今回の第一波を命懸けで沈静化していただいた医療従事者の方々には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
その上で、再度の波が極力来ないように、来たとしても、大ごとにならないように、本当に気を付けながら、生活・仕事をしなければならないのは日本国民全員の課題です。
そんな中、3ヶ月前まで、
【そうは言っても、やっぱりお客さんと面談しないとね】
【店舗は絶対に必要だよね】
【社内の稟議に印鑑は必須です】
などと声高に言っていた方々が、
【これからはオンラインミーティングで十分】
【ECがあれば店舗は不要だよね】
【稟議に印鑑?はぁ、印鑑なんてナンセンスだよ】
とまるっきり人が変わったような発言が日本中の現場で聞こえているのではないでしょうか?
【そもそもオフィス必要なのかな?不要でしょ】と決断した企業のニュースが話題になるほどです。
コロナ禍中で、ECの売上は増加?それとも減少?
2020年2月初旬、マスク&トイレットペーパーが店頭から消えたところから話は始まります。
店頭に無いなら、ネットだ!ECだ!オンラインショップだ!
こぞって、ネットでマスクやトイレットペーパーの在庫があるECサイトを探して、注文した人も多いのではないでしょうか。
ユーザーのネット利用頻度は、このコロナ禍で着実にアップしており、さらに、あまりネットを使っていない利用者層においても利用頻度がアップしています。
特に、状況が状況だけに当然ですが、衛生用品に関わる販売については、対面も非対面(ECサイト)も、売上がアップしています。
マスク、トイレットペーパーだけではなく、アルコール消毒液や、次亜塩素酸水などもその1つですね。
さて、新型コロナの厄介なところは、ありとあらゆる活動を止めに掛かってくる、という所でしょう。製造、輸入、配送、などなど、すべてです。
対面であれ、非対面であれ、売れ行きが好調なのは良いことですが、次第に在庫がなくなります。
平常時であれば、追加の発注をドンドンすれば良いだけですが、新型コロナ禍では、そうもいきません。
在庫の枯渇によって、売り逃し、チャンスロスが発生。
衛生用品だけではなく、様々なモノで供給や輸送の遅延が発生することになりました。
サプライチェーンの崩壊。
自粛生活をしている2ヶ月間、それほどサプライチェーンの崩壊を実感しましたか?
「モノが買えなさ過ぎて、どーしようもない!」
という状況になったか…と問われると、そうでもないのではないでしょうか。
家や会社の在庫がなくなるギリギリで、何とか持ち堪えた感はあると思います。
もちろん、意識的に丁寧に大切に使ったという事があって、減りが遅かったのは往々にしてあるでしょう。
という事で、実際には、崩壊とまではいきませんでしたが、事業者としては色々と不具合が発生したのは事実です。
不具合の1つとして挙げるとすれば、パートナー企業への依存でしょう。
近年、パートナー企業(仕入先や物流、倉庫、などなど)をコスト削減のために極少数の企業、あるいは、1社のみに依存していたケースが多くあり、その会社が停止・遅延してしまうと、全てが総崩れになる、という現象を体感することになりました。
とても良い教訓だったのではないかと思います。
これを機に、パートナー企業を絞って少なくするだけでなく、敢えて分散させる。
あるいは、2番手、3番手を担ってくれる企業とも、一緒に事業を切り盛りする大切さを再認識できたのではないでしょうか?
ECプラットフォームは、激安化の流れ?!
新型コロナ禍の中、IT企業やシステム開発企業は、ホテル業界や飲食業界に比べれば、この数ヶ月、大打撃を受けずに業務を継続できた会社が多いかもしれません。
そんな中、困っている業界を問わず、
「ITでバックアップしたい!」
「こういう時こそ、Eコマース、ネットショップを活用!」
「期間限定、初期設定費・月額費用、無料です!」
と強く打ち出しをしているIT企業、EC制作企業が、とても増えてきました。
たまたま、このコロナ禍の3ヶ月は生き延びることができたかもしれないIT企業であっても、あらゆる業界が沈んでしまうと、そもそもIT企業のサービスや製品、エンターテインメントに使う【お金】が企業も個人も激減する訳ですから、経済維持、経済活性化に一役買わなければならないと考えるのは自然な流れではないでしょうか。
ECに進出するのを躊躇していた経営者や、企業の担当者が、
「これを機にECやってみるか!」「受発注をネット化してみるか!」
と前向きに考えるきっかけになれば、経済のさらなる活性化につながると思います。
WithコロナにおけるEコマースへの影響
緊急事態宣言解除後のwithコロナにおけるEコマース業界にどのような影響が出るか。
シンプルな結論。
売れるもの、売れないもの、の濃淡が顕著になると思います。
食料品や、冷凍食品、当然、衛生用品の需要は高止まりするでしょう。
半面、不要不急そして、経済の見通しの悪さから可処分所得の増減が、購買力に直結する趣味に関わる嗜好品は非常に厳しい状況になると予想されます。
これらは、良い方も悪い方も、当然、B2Bのマーケットにも直結します。
それに伴って、少しでも経費節減、非対面化、紙の削減など、実現できるB2Bの受発注業務のオンライン化(EC化)が一段と進むのは間違いないです。
受発注システムが完全にEC化する。
ひと昔前は、受発注システムといえば、基幹システムと並んで、結構な投資をして導入する社内システムの代名詞の1つでした。
そう、これは“昔の話”です。
Eコマースの仕組みが、当たり前になってきた現在では、
企業間の受発注業務に関しても、
・見積書
・注文書
・納品書
・請求書
それらすべてが、その名称が正しく記載された書類でなくては処理ができない
なんていうのはナンセンス。
エビデンスが残って、会計システムにデータ連携できるなら、クラウド化、ペーパレス化、キャッシュレス化するのが、当たり前でしょ!
という風に、あっという間に、新型コロナ禍の3ヶ月で、世間一般企業の意見が180°変わってきましたね。
こんなことでもなければ、古い商慣習にとらわれてばかりだったと思うので、
正直、良い機会だったと感じます。
Eコマースの機能には、
・見積機能
・注文機能
・納品機能
・請求機能
全部揃っています。
もちろん、外部のサービスとの連携が必要な場合もありますが、それをすべて網羅しても、従来の受発注システムの更新リース代金よりは安いかもしれませんね。
B2Cは、大手のECプラットフォーマーの影響力が強くなると思います。
実店舗・対面販売は、新型コロナウィルスの影響により、コロナ渦の前の水準まで戻るのはとても厳しいですし、潤沢な資本がない限り、持たないないかもしれません。
であれば、
楽天やAmazonなどの大手ECプラットフォーマーに出店・出品した方が楽かも、と考えるのは自然な流れですね。
しかし、
独自性ある自社商品を持っていない会社は、単なる価格競争のレッドオーシャンに突入するようなものですから、なかなかシンドイのではないでしょうか。
B2Bは、Amazonや楽天のようなプラットフォーマーが、まだいませんし、そもそも商品がバイヤーごとに違う、価格も違う、仕様も違う、ラベルも違う、などと、通り一辺倒では処理できない取引がまだまだ多いのは事実です。
故に、withコロナの経済活動として、受発注だけでも、クラウド化、オンライン化するべきである、という方向になると考えています。
Eコマースをメインとした販売・経済活動へシフト。
新型コロナウィルス感染拡大以前は、Eコマースの流通額が大幅に増加してきたと言っても、まだまだ対面販売、小売店の売上にはおよばなかった。
しかし、withコロナの時代はどうなるでしょうか?
結論は、Eコマースを中心とした販売・広告・経済活動へシフトする。
近いうちに、実店舗の売上よりも、オンライン経由の売上の方が、多くなる日はそう遠くはないと思います。
今回のコロナ渦で、会社に行けない、お店に行けないと言いつつ、B2Cも、B2Bも、オンライン、ネット経由のEコマース上で、ほぼすべての購買活動ができた事実。
それ以外にも、ZOOMなどのオンラインミーティングを使った営業活動や、社内の打ち合わせ、研修、面接、また、社外との契約締結、などもすべてオンラインで完了してしまったのではないでしょうか?
少し嫌みな言い方をすると、
【今までも、できる事を知っていたが、知らないふりをしていた】
と言った方が良いかもしれませんね。
皮肉なことですが、
その逃げようのない事実を新型コロナウィルスが強引に気づかせたことになります。
withコロナ、そして、afterコロナの時代へ。
新型コロナウィルス感染は、我々に何を投げかけたのでしょうか?
感染で亡くなった方の親族は、死に目にも会えず、御通夜もできない。
経済活動停止により、解雇されてしまった方もいるでしょう。
ところが、
ロックダウンによって大気汚染が徐々に解消し、ネパールの首都カトマンドゥからエベレストが目視可能になったとのこと、そして、肺疾患を患っていた方の中には、酸素療法が不要になった方もいる、結果的には命が救われたのかもしれません。
確かに最近、東京の青空が綺麗な気がします、気のせいかもしれませんが。
コロナウィルスは、我々の今の生活様式をとにかく見直せと言ってるのは間違いない。
新しい生活様式を作り上げるにあたって、Eコマース、オンライン、クラウド、キャッシュレス、AI、などなど、ITビジネス、という括りだったサービスが、当たり前の生活様式、文化として進化するキッカケをくれたのかもしれません。
その変遷の中で、淘汰されてしまうビジネスや文化もあると思いますが、それも時代の流れであり、進化の途中として前向きにとらえるべきタイミングなのです。
ようやく新型コロナウィルス感染防止策である非常事態宣言が解除になった本日、オンライン、Eコマース、キャッシュレスをメインテーマとして、取り扱うB2B-ec.newsは、今まで以上に皆様のお役に立つ情報を発信していきたいと思います。